ハンドの絆が復旧の力に 富山ドリームスと県内外3高校の部員、氷見でボランティア

側溝から泥をかき出す部員ら=氷見市間島

 能登半島地震の復興支援として、ハンドボール日本リーグ男子の富山ドリームス(富山県氷見市)は11日、同市内で、県内外の高校生が災害ボランティアに参加し、競技で交流を深める「ボランティア×ハンドボールキャンプIN氷見」を開いた。この日は市内の2カ所で側溝の泥をかき出したり崩れた土壁を片付けたりした。12日まで。

 氷見、富山工業、長野南の3校のハンドボール部員48人が参加した。同市いきいき元気館で開講式を開き、富山ドリームスの徳前紀和専務理事が「ハンドボールで鍛えた体とたくましい精神で、氷見の元気づくりに貢献してほしい」とあいさつ。長野南の北田梓龍(しりゅう)部長が「少しでも力になりたい」と意気込みを語った。

 氷見市間島では、3校の部員と佐野(アルミファクトリー)、長野南が母校の松嶋(塩谷建設)の計25人が、県道沿いの側溝から土砂をスコップなどでかき出して土のう袋に詰めた。松嶋は「氷見の手助けになれば」と語り、富山工業の増山恭太部長は「大変だけどみんなと一緒にできて心強い。経験をハンドボールに生かしたい」と話した。

 12日は、市ふれあいスポーツセンターで、富山ドリームスの吉村晃監督や選手らが高校生を指導する。

側溝の泥をかき出すハンドボール部員
母校の長野南のハンドボール部員と作業する松嶋(左)
協力して土砂を集める高校生
開講式に臨む参加者
ボランティア×ハンドボールキャンプIN氷見の参加者

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