長刀鉾をダイナミックに描いた作品など展示 京都市中京区で障害者制作のアート展

作品に添えられた作者紹介パネルを読みながら鑑賞する市民ら(京都市中京区・ウィングス京都)

 京都市内の障害者が制作したアート作品を紹介する「心の絵」展が、京都市中京区のウィングス京都で開かれている。多彩な絵画や藍染め、書などが並ぶほか、作者や作品に込めた思いを紹介するパネルも張り出し、作者を身近に感じながら鑑賞できる。

 京都桂川ロータリークラブ(下京区)の主催。絵を趣味とする井上正佳前会長がアートを通じて障害者理解を広げるきっかけに、と企画し、今年で5回目。市内の障害者支援施設に通う子どもや総合支援学校の生徒、プロとして活動する作家らの作品約100点を展示した。

 折り紙で作ったこいのぼりを絵画のように貼った作品や祇園祭の長刀鉾をダイナミックに描いた作品をはじめ、育てた朝顔で作ったリースや藍染めのTシャツなどが並び、訪れた市民らは、1点1点、作者に思いをはせながら作品を味わっていた。13日まで。無料。

© 株式会社京都新聞社