別府市鶴見園町に1日1組限定の宿泊施設 民家を改装、一棟貸しの別荘タイプ【大分県】

菱甲産業が改装し、開業した「友冨荘」=別府市鶴見園町
寝室は洋室と和室の2タイプある
開業した別荘タイプの宿泊施設「友冨荘」
宿泊事業を始めた菱甲産業の土谷幹男社長

 【別府】別府市鶴見園町に1日1組限定の宿泊施設「友冨(ゆうふ)荘」がオープンした。民家を改装した一棟貸しの別荘タイプ。フロントを置かずスタッフが常駐しないことで、プライベートな空間を演出している。

 大分市花津留の建材資材の総合商社、菱甲産業(土谷幹男社長)が始めた。創業者の住居だった建物(鉄筋2階、延べ265平方メートル)を活用。施設名には「たくさんの人が集う場所になってほしい」という思いを込めた。

 洋室と和室の2タイプ5部屋の寝室があり、最大10人の宿泊が可能。食事の提供はしておらず、外食かキッチンで調理してもらう。

 風呂は温泉で石造りの浴槽を備える。要配慮者でも利用できるよう浴室に手すりを付けている。

 敷地内(約1200平方メートル)の庭にはモミジやサクラの木々が並び、新緑や紅葉といった四季折々の景色を楽しめる。屋根付きのテラスでバーベキューもできる。

 1棟の宿泊料は1泊2万4千円から。2泊以上からで、予約サイトで受け付ける。事前決済のみ。

 土谷社長(70)は「宿泊客には友冨荘を拠点に、別府の街を堪能してもらいたい。別府観光の一助となればうれしい」と話している。

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