参加者低迷の京都「福知山マラソン」、魅力向上どうすれば 市が検討会議

昨年11月23日に行われた福知山マラソン(福知山市猪崎・三段池公園)

 参加者の低迷が続く「福知山マラソン」の魅力向上に向けて京都府福知山市は8日、大会の在り方を考える検討会議を設置し、同市和久市町の市民体育館で初会合を開いた。大会規模やコース、参加者獲得に向けたアイデアなどについて専門家らが議論し、3月末までに大会実行委員会に提出する提言書をまとめる。

 市は昨年11月の第31回大会を初心者ランナーのステップアップ大会として位置付け、参加定員を6千人に縮小し、ゴールの制限時間を6時間から5時間半に繰り上げた。だが、参加者数はピーク時の3分の1を下回る3035人にとどまり、過去最低を更新した。

 会議は大会運営に携わる市陸上競技協会や市スポーツ協会をはじめ、地元ランニングクラブや経済界の代表者ら11人で構成する。

 初会合では「参加者がレース後に観光できるようスタート時間を早めてほしい」「高齢ランナーのために10キロコースやハーフマラソンの導入を検討すべき」などの意見が出たほか、前回2千円値上げした参加料の見直しや団体割引の復活を求める声が上がった。

 委員で三段池ランニングクラブのメンバー大町泰貴さん(47)は「参加者が年々減っているのは寂しい。運営側の視点も踏まえ、大会を盛り上げる方法を考えたい」と話していた。

福知山マラソンの魅力向上に向けて意見を出し合った検討会議(福知山市和久市町・市民体育館)

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