雪少なくても楽しいよ 青森市浪岡で「やぶこぎ大会」

青空がのぞく中、雪上での「綱引き合戦」に力の入る参加者たち=11日午前、青森市浪岡の浪岡城跡

 冬型の気圧配置となった青森県内は11日、津軽地方を中心に時折雪模様となった。連休中日の同日は各地で冬のイベントが行われ、家族連れらでにぎわった。

 青森市浪岡地区では恒例の「やぶこぎ大会」が行われ、親子らがさまざまな雪遊びを楽しんだ。少雪の影響で、会場の中世の館や浪岡城跡周辺の積雪は30~50センチと例年の半分以下。それでも、参加者たちは真っ白な雪原に足を取られながらも激走。着ぐるみを着て行う「ティラノやぶこぎ競争」では会場に笑い声が絶えなかった。

 例年、堀を挟んで行われていた「綱引き合戦」は雪不足のため会場を移して実施。子どもたちは足を滑らせながらも歓声を上げていた。

 やぶこぎレースに参加し、スノーブーツが脱げたまま走った常田恋華さん(浪岡南小4年)は「足が冷たかったけど楽しかった」と笑顔で話した。

 青森地方気象台によると、県内は12日までは雪の降りやすい所がある。14日ごろは高気圧の影響で暖かい南風が入り込み、最高気温が15度前後まで上がる見込み。

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