男たちの熱い祭りが再び―。一関市の大東大原水かけ祭り(市、保存会主催)は11日、大原地区の商店街で開かれた。新型コロナウイルス禍を乗り越え4年ぶりの開催で、208人の裸男が大願成就や厄落としなどの願いを込め、疾風のごとく500メートルを駆け抜けた。
気温6.9度。例年よりは高いものの、冷たい風に体がしびれる。午後3時、スタートの合図で上半身裸で白い腹巻き姿の男たちが一斉に飛び出した。
商店街の住民らが沿道に準備された清め水を勢いよく浴びせる。男たちは冷水を全身に受け「うぉー」「わー」と雄たけびを上げながら走った。完全復活した「天下の奇祭」に、観客約2万5千人が魅了された。