みんなで作ろう「小高のうた」震災後13年間眠っていた楽器で演奏 福島・南相馬市

福島県南相馬市小高区の幼稚園で、東日本大震災のあと、13年間眠っていた楽器を使ってオリジナルの歌を作る活動が始まっています。参加したのは震災後に生まれた子どもたちです。

楽器を奏でているのは、震災後に生まれた子どもたち。作っているのは南相馬市・小高のうたです。

この取り組みは、復興に進む小高の姿をうたで表現しようと震災後、市内の子どもたちの交流を支援してきた「トモダチプロジェクト」が企画しました。

佐藤玲奈アナウンサー「演奏に使われているのは13年間眠っていたこちらの楽器です」

タンバリンに鈴、そして太鼓。使用するのは、震災後、市内の幼稚園に13年間眠っていた楽器です。子どもたちは、使われなくなった楽器に再び命を吹き込みオリジナルソング「まいれまいれ」をレコーディングしていきます。

そして最後は、みんなで合奏しました。

参加した小学生「楽しかった!」

参加した小学生「特に13年前に使っていた感じはあまりなかった。一人で演奏するよりもみんなでやった方が楽しいし、心ひとつにできるのがいいと思います」

トモダチプロジェクト・狩野菜穂さん「子どもたちを前に進めていく、それに引っ張られるように、曲を通じて、子どもたちが元気になるチャンスを持ちたい。それが福島だけでなく色々なところに波及する曲になれば」

子どもたちが奏でた曲は、来月末に小高で行われるイベントで披露されるということです。また、主催するトモダチプロジェクトによりますと、小高区で開催される秋祭りでも披露して音色をつないでいきたいとしています。

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