「思いが届いてほしい」 小学生が高齢者「配食サービス」のレシピ考案 京都・木津川

ボランティアメンバーたちと配食サービス用に考案したレシピを調理する児童たち(木津川市加茂町・加茂小)

 高齢者世帯などに弁当を届ける「配食サービス」のレシピを、京都府木津川市加茂町の加茂小の5年生が調理ボランティアのメンバーたちと考案した。児童たちは地元食材の魅力を学び、お年寄りが食べやすい食事について考えた。

 市社会福祉協議会加茂支所では毎週火曜日に夕食として、約100世帯に弁当の配食サービスを行っている。調理や配達は約30人のボランティアが担っている。

 児童32人が8班に分かれて、レシピ作りに取り組んだ。児童たちは栄養や柔らかさについて考え、それぞれ市特産の野菜を使ったメニューを考えた。

 調理実習ではボランティアメンバーたちの手ほどきを受けながら、「大根のごま焼き」と「万願寺唐辛子とごぼうとおかかのキャロットにぎり」を作った。児童たちは細かく刻んだ当尾ゴボウやニンジンなどを炒めて味付けし、混ぜ込んだご飯でおにぎりを握った。

 ボランティアの女性(71)=加茂町=は「一緒に作り方を考えたりしながら、子どもたちと親睦を深められていい機会だった」と笑顔を見せた。参加した児童(11)は「自分たちが考えた料理をお年寄りに食べてもらえるのが楽しみ。思いが届いてほしい」と話した。

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