「日本バスケ界にヤマモト以上のスターはいないかもしれない」女子代表をパリ五輪に導いた山本麻衣をFIBA公式も絶賛<DUNKSHOOT>

現地時間2月11日、パリ五輪への切符を懸けたFIBA女子オリンピック世界最終予選の第3戦がハンガリーのショプロンで行なわれ、世界ランキング9位の日本は同5位のカナダに86-82で勝利。手に汗握る大激戦を制し、2016年のリオデジャネイロ大会、銀メダルに輝いた2021年の東京大会に続く、3大会連続の五輪出場を決めた。

日本の勝利の立役者となったのが、馬瓜エブリンと並ぶゲーム最多タイの21得点をマークした山本麻衣だ。24歳のガードはチームトップの32分31秒コートに立ち、フィールドゴール7/14(成功率50.0%)、3ポイント3/5(成功率60.0%)と高確率でシュートを成功。83-80と3点リードで迎えた第4クォーター残り40秒には、ドライブで切り込んだ宮崎早織のこぼれ球を拾って値千金のタフショットをねじ込み、勝負を決定づけた。

最終予選3試合で平均17.0点をマークし、ハンガリー会場のオールスター5&MVPに選ばれた山本。彼女の活躍に、FIBA公式も「マイ・ヤマモトが最高の場面でキャリアベストゲームを披露」の見出しで記事を公開し、「この瞬間、日本バスケットボール界でマイ・ヤマモト以上のスターはいないかもしれない」と綴った。
続けて「FIBA女子アジアカップ2021でシニア代表デビューを飾って以来、この24歳は常に電光石火の存在として知られてきた」と記し、山本がこれまで代表で中心選手として活躍してきたことを紹介。さらに「オリンピックへの出場権がかかったこの試合、ヤマモトと日本は厳しいプレッシャーに晒されていた。そして彼女は、これまでで最高の試合を見せた」とそのパフォーマンスを称賛した。

はたして今夏、パリを舞台に日本は前回大会以上の成果——表彰台の頂点に立つことができるのか。女子バスケットボール代表の快進撃から、今後も目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部

© 日本スポーツ企画出版社