佐藤万璃音のチームメイトに19歳のチリ人が決定。姉妹車にはカレラカップ・ブラジル王者も加わる

 ユナイテッド・オートスポーツは、2024年のWEC世界耐久選手権のドライバーとしてニコ・ピノとニコラス・コスタがラインアップに加わると発表した。これで同チームがLMGT3クラスにエントリーさせる2台のマクラーレン720S GT3 Evoの6名のドライバーのうち、5名が確定した。

 ピノは、以前発表されていた佐藤万璃音とともに95号車マクラーレン720S GT3 Evoをドライブする。95号車のブロンズドライバーは、まだ発表されていない。

 FIAのレーティングでシルバーにカテゴライズされる19歳のチリ人ドライバーであるピノは、2024年1月に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースにおいてユナイテッドからLMP2クラスに参戦した。彼は今季、IMSAの長距離耐久戦で構成されるミシュラン・エンデュランス・カップにおいて、ベン・キーティング/ベン・ヘンリーのコンビに加わることになっている。

 ピノはまた、ニールセン・レーシングからヨーロピアン・ル・マン・シリーズにおける2年目のLMP2プログラムも行う。彼は昨年、デュケーヌ・チームから、ELMSのトップカテゴリー初年度を戦っていた。

「これはドライバーとしての僕の成長における新たなステップであり、最高のものから学びを得ることになる」とピノは語った。

「ラテンアメリカとチリに、大きな影響を与えることを願っている」

「今年は僕にとってGTでのデビュー戦となり、IMSA、WEC、ELMSと挑戦的な年になるけど、マリノと一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしている」

 ユナイテッドの共同オーナーであるリチャード・ディーンは、「ニコはすでにIMSAのユナイテッド・オートスポーツチームにおける強力な加入者であることを証明しており、マクラーレン・オートモーティブとのWECキャンペーンの一環として彼の名前をアナウンスできることは素晴らしいことだ」と付け加えている。

「彼は速くて適応力のあるドライバーで、世界最大の耐久レースで成功を収めてきた。彼がLMGT3に挑戦する姿を見るのを本当に楽しみにしている」

 一方、ポルシェ・カレラカップ・ブラジルの現王者であるコスタは、59号車の最後のひとりとして発表された。32歳、ブラジル人の彼は、以前発表されていたグレゴワール・サウシーとジェームス・コッティンガムとトリオを結成する。

「これから何が起こるかとても楽しみだ」とコスタは語っている。

「マクラーレン・オートモーティブとユナイテッド・オートスポーツでレースをすることができて夢が叶った。このパートナーシップの一員になれることは光栄だ」

 ポルシェのシングルメイクシリーズで12戦中7勝を挙げたコスタは、ブラジル最大の独立系石油・ガス生産会社である『PRIO』から引き続きサポートを受けることになる。

「ニコラスはポルシェ・カレラカップ・ブラジルを制覇し、GT3をドライブする能力を明確に示すという、素晴らしい2023年シーズンを過ごした」とディーンはコメントしている。

「FIA F3で表彰台を獲得したグレゴワール・サウシーとイギリスGTランキング2位のジェームス・コッティンガムとともに、59号車は競争の激しい2024年のグリッドにおけるエキサイティングなエントリーとなるだろう」

2024年にユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3でWEC・LMGT3クラスに参戦するニコラス・コスタ

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