大谷グラブ使い熱戦 児童とPTAがチャリティー野球大会 能登被災地に支援金 青森県藤崎町

大谷グラブでファインプレーを見せた選手(中央)とたたえる仲間たち
エラーや三振のたびに募金箱にお金を入れるPTAチームの大人たち

 青森県藤崎町の小学6年生とその保護者らが12日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手から贈られたグラブを使い、能登半島地震の被災地支援に向けたチャリティー野球大会を同町の屋内グラウンドで開いた。町内3小学校に3個ずつ寄贈されたグラブを持ち寄り、1チーム9人分をそろえた。参加者は大谷選手に感謝しつつ、メジャーさながらの熱気あふれる試合を繰り広げた。

 同町の藤崎、藤崎中央、常盤の3小学校には1月15日にグラブが届いた。野球大会は、卒業を控えた6年生がグラブを着けて試合をする機会をつくろうと、町連合PTAが企画。3校の野球部員ら計15人がPTAチーム約20人に挑んだ。

 小学生チームはベージュと黒の大谷グラブを手に守備につくと、横っ跳びで強烈な打球をキャッチするなど好プレーを連発。会場は歓声に包まれた。

 藤崎中央小野球部の中田翔和(とわ)君(12)は「グラブは使いやすく、ボールをキャッチすると気持ち良かった。(この先も)プロ選手を目指して頑張って練習したい」と笑顔で話した。

 試合は16-11で小学生チームが勝利。PTAチームはエラーや三振をすると寄付する自主ルールを設け、試合を通して1万円超の支援金が集まった。連合PTAの浅瀬石純司会長は「子どもたちの表情を見て、やって良かったと思った。大谷選手の野球に対する思いの大きさにも感銘を受けた。他の学校でも、もっと活用してほしい」と話した。

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