【マレーシア】アミタ、マレーシア子会社を海外統括会社に[経済]

アミタがベルジャヤ・グループと運営する循環資源製造所(アミタHD提供)

資源リサイクル事業などを手がけるアミタホールディングス(HD、京都市)は8日、全額出資子会社アミタ(同)のマレーシア子会社の社名を変更し、海外統括会社として新たに事業を開始すると発表した。

アミタHDは4月1日に、首都クアラルンプールに拠点を構えるアミタ・エンバイロメンタル・ストラテジック・サポート(マレーシア)の全株式をアミタから吸収分割により移転する予定。資本金は230万リンギ(約7,200万円)で、アミタHDの全額出資子会社となる。株式移転後、社名をアミタ・サーキュラーデザインに変更し、企業や自治体との循環型事業の共同開発や一般廃棄物、産業廃棄物の再資源化事業を手がける。アミタが2017年からマレーシアで展開する100%リサイクル事業を基盤とし、アミタ・サーキュラーデザインを海外統括拠点として、東南アジア諸国連合(ASEAN)で事業拡大を図る。

アミタHDによると、ASEANでは、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の推進によって、約4,200億米ドル(約62兆6,500億円)の事業機会が創出されると見込まれているという。

アミタは、17年にマレーシアのコングロマリット(複合企業)ベルジャヤ・グループと合弁で、スランゴール州で循環資源製造所を稼働させた。アミタ独自の調合技術を活用し、産業廃棄物を主にセメントの代替原料や燃料などにリサイクルしている。

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