独経済は「不健康な状態」、構造改革必要=財務相

Maria Martinez

[ロンドン 12日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は12日、同国は欧州の病者ではないが、競争力強化のため構造改革が必要な不健康状態にあるとの見方を示した。

ロンドン大学経済政治学部(LSE)で行われたイベントで「ドイツは欧州の病者という見方があるが、私はそうではなく、不健康な状態だと思う」と述べた。

欧州最大規模であるドイツ経済は昨年、エネルギーコスト上昇や世界需要の低迷、記録的な高金利でユーロ圏の主要国の中で最も脆弱な水準にとどまり、一部エコノミストが同国を「欧州の病者」と表現した。

リントナー氏は、英国経済と比較しつつ、ドイツ経済は「健全だが最良の状態ではない」と指摘。「両国とも経済が下降している」と述べた。

さらに、ドイツは官僚主義を改善し、労働市場に労働者を誘引し、民間投資を動員する必要があると具体的な政策を挙げた。

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