ロシアの23年貿易、アジア依存が急拡大 対欧州は大幅減少

[ロンドン 12日 ロイター] - ロシア税関当局が12日発表した統計によると、昨年は同国の対アジア貿易依存が大きく高まった一方、欧州との貿易は大幅に減少した。

昨年のロシア貿易に占めたアジアの割合は輸出が72%、輸入は68%だった。

ロシアはウクライナ侵攻と西側による制裁発動以後、輸出入の詳細な月次統計の発表を中止している。

この日の発表ではトン単位の輸出入量はなお伏せられていたが、公表した2つの表で制裁への対応としてアジア諸国への依存度が輸出入ともに急激に高まったことが示された。

2023年の総輸出は28.3%減の4251億ドル。欧州向けは68%減の849億ドルだった。一方、アジア向け輸出は5.6%増加して3066億ドル、全体に占めた割合は22年の49%から72%に大きく上昇した。

総輸入は11.7%増の2851億ドル。欧州からの輸入は12.3%減少して785億ドル、アジアからの輸入は29.2%増の1875億ドルだった。

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