米ナスダック、ウクライナ政府と提携 資本市場発展へ技術援助

Andrea Shalal

[ワシントン 12日 ロイター] - 米取引所運営大手ナスダックは12日、ウクライナの資本市場の発展を支援するため、同国政府と提携することで合意した。ナスダックと米国際開発局(USAID)が発表した。

USAIDによると、両者が署名した覚書ではナスダックがウクライナ政府に広範な技術的援助を提供することが定められた。

パワーUSAID局長は「ナスダックとウクライナ政府の新たな提携は、ウクライナが、自らの自由のための戦いを続けながらも、ビジネスの場として稼働していることを示している」とコメント。2023年1─9月に同国への直接投資が41億ドル(約6100億円)に上ったと明らかにした。

署名にはナスダックのナイト執行副会長がワシントンの在米ウクライナ大使館に出向き、同国のスビリデンコ第1副首相兼経済相がオンラインで参加した。

ナスダックは上場企業の規制と統治に関してウクライナ政府に助言するほか、ワークショップや研修を通じて起業を促す。さらに、米欧市場への上場に関する指導や支援などを通じて、同国企業の資本形成を進める。

ナスダックの米欧市場へのウクライナ企業の上場に際しては、手数料を免除する意向だ。

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