豪企業景況感指数、1月も低下 コスト上昇圧力なお強く

[シドニー 13日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が13日発表した1月の豪企業景況感指数はプラス6と前月から2ポイント低下し、長期平均のプラス7を下回った。

サービス部門が特に低調だった。前月に緩和していた物価上昇圧力は再び強まった。信頼感指数は1ポイント上昇のプラス1だった。

NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「信頼感はしばらく前から弱いままだ。2023年後半に経済成長が明らかに減速し、コスト上昇率がなお高止まりするなど経済全体で圧力が続いている状況と一致する」と述べた。

売上高に関する指標は3ポイント低下してプラス11、収益性と雇用はともに2ポイント低下してプラス5となった。設備稼働率は82.8%から83.6%に上昇した。

仕入原価の四半期上昇率は1.8%に加速。小売価格の上昇率も0.9%と前月の0.5%から加速した。

オスター氏は「活動指標の鈍化にもかかわらず、価格(上昇)圧力はなお強い」と指摘。ただ、価格変動は経済活動に遅れて表れる傾向があるとし、今年前半に経済全体で物価圧力が和らぐとの見方を示した。

© ロイター