午後3時のドルは149円半ば、2カ月ぶり高値 日本株高も手掛かり

Shinji Kitamura

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の149円半ばで取引されている。米10年債利回りが2カ月ぶりの高水準で推移する中、日経平均が1000円超上昇して34年ぶり高値を再び更新したことで、海外勢が為替差損回避に向けた円売りに動くとの思惑もドルの上昇を後押しした。

連休明けのドルは149円前半と、9日日中の東京市場とほぼ変わらずの水準で取引が始まった。米利下げ観測の後退とともに、10年債利回りが4.18%付近と昨年12月以来の水準へ上昇してきたことが底堅さを支えた。

午後に入るとドルは小幅ながら上げ幅を広げ、一時149.58円と2カ月ぶり高値を付けた。

円が下落する場面では、日本株の大幅上昇も円売り手掛かりとして話題となった。「日本株に投資する海外投資家が、保有する日本株の評価額が膨らむことを受けて為替ヘッジを積み増す動きが出やすくなる」(外銀アナリスト)という。

一方、ドル150円台は市場関係者が円買い介入の警戒ラインと位置付ける水準とあって、上値を買い上がる動きは限られた。実際に「149円後半から150円にかけては、売りが多く並んでいる」(FX会社)状況だという。

動きが目立ったのはニュージーランドドルで、91円前半と、9日に付けた9年ぶり高値91円後半から反落した。NZは日本と同じく主要国間で近く利上げが見込まれている数少ない国の一つだが、きょう中銀が公表した四半期調査で第1・四半期の期待インフレ率が2年余ぶりの低水準となり、売りが強まった。

NZ金利先物市場が織り込む2月の利上げ確率は、2割程度まで低下した。前週には一時4割超まで上昇していた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.55/149.56 1.0765/1.0769 161.02/161.03

午前9時現在 149.40/149.41 1.0770/1.0774 160.94/160.95

NY午後5時 149.34/149.35 1.0771/1.0775 160.88/160.90

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