入院患者のクレジットカード悪用、元看護師の29歳女に有罪判決「信頼裏切った」

大津地裁

 入院患者からクレジットカードを盗みギフトカードを購入したとして、詐欺と窃盗の罪に問われた元大津市民病院看護師の女(29)の判決公判が13日、大津地裁であり、大嶋真理子裁判官は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。

 判決によると、女は2022年11月~昨年7月、大津市民病院の病室で入院患者3人からクレジットカード各1枚を盗み、1枚のカードを使ってギフトカード100枚(販売価格10万円)を購入した。

 判決理由で大嶋裁判官は「看護師の立場を悪用した悪質な犯行。医療従事者に対する信頼を裏切った」と指摘。一方で懲戒解雇処分を受けたことや、被害弁償がなされていることから執行猶予を付けた。

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