2月13日は“NISAの日”  でも「新NISA」って何? 年間の投資上限額がアップ 非課税保有期間が無期限に

2月13日は、語呂合わせで「NISAの日」です。1月から新しく導入となった個人を対象にした投資の優遇税制NISAについて、みなさんの関心は高まっているのでしょうか。

「物価高」に「老後2000万円問題」そして「年金はそもそももらえるのか?」将来に対する「不安」がある方も多いのではないでしょうか。

(50代主婦)
「年代的に老後の心配があるので、資産運用はできるといいなと思う」

(20代会社員)
「2000万円って言われていますよね。それくらいは貯めたい」

押し寄せる不安。そこでみなさんに伺いました。

(20代会社員)
「(Q. 資産運用をしていますか?)新しくできた新NISAを始めています」

(50代主婦)
「つみたてNISAをやってます」

12日、インタビューに答えてくれた19歳から77歳の12人中7人の方が「NISAをやっている」と回答。

この「NISA」とは、個人の資産運用を後押ししようと国が作った税制の優遇制度のことです。投資で得た利益には税金が20%程度かかりますが、「NISA」は、その税金を非課税にするものです。

1月からの「新NISA」では、年間の投資の上限額が大きく引き上げられたほか、非課税で保有できる期間が無期限になり、制度も恒久化されました。

しかし、街では様々な声が聞こえてきました。

「全くわからない」「難しいイメージ」という声も

(40代男性)
「どういうものか説明されても、全くわからない」

(10代大学生)
「ちょっと難しいイメージがあって、勉強してからやらないと失敗しそう」

(10代大学生)
「証券口座(を開くこと)は難しくないので、開設した後にどういうふうに動けばいいのかが、ハードルが高い1つの原因」

投資が初めてという人でも、比較的安心して投資できるようにという狙いの仕組みのようですが、理解が難しいという声も多く聞こえてきました。

2月10日。 名古屋銀行で行われていたのは「新NISA」のセミナーです。

(講師)
「(新NISAは)口座開設がいつでもいい。非課税保有期間は無期限だから、自分の考え方やライフプラン、人生設計によってどれくらいやってみようかと。余裕が出たら増やしてみる、余裕がなかったら減らしてみる。そういったことが重要になってくる」

従来のNISAとの違いを含め、新NISAの特徴などを講師がわかりやすく説明してくれる無料セミナー。オンラインを含め20代から80代まで30人程が参加していました。

(参加者・70代)
「(新NISAについて)知っていると、今度息子たちにこの知識を話すことができるので、どれくらい孫のために役立つのか(息子たちに)話ができればなと」

(参加者・70代)
「一度でわからないから、何度も来ている。今日の講師は大変わかりやすかった」

名古屋銀行の担当者は新NISAが始まり、資産運用への関心はますます大きくなっていると言います。

(名古屋銀行・牧野友香さん)
「オンラインでは前年の2023年よりも2024年から2倍の参加の方が。若い方も資産運用に関心を持っていて、たくさん相談の声を頂いている」

基本は無理のない範囲で長期的な資産の運用。人生100年時代に老後の暮らしを年金一本では厳しい。そこで国は個人投資を後押しするわけですが、最終的には自分の責任での判断が大事です。

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