党費着服か 兵庫維新、宝塚市議を除名処分 経理担当時期、私的に芳香剤やシャンプー購入

田中美由紀・宝塚市議

 日本維新の会の県組織・兵庫維新の会は13日、宝塚市の田中美由紀市議(37)=1期目=が、議員に就任する前に同会の事務員を務めていた時期に物品や党費を着服したとして、除名処分にしたと発表した。田中氏は事実関係を認め、議員辞職する意向を示しているという。

 兵庫維新によると、田中氏は同会事務局で経理担当だった2019年1月~22年4月ごろ、私的に使う目的で文具や芳香剤、電池、シャンプーなどを経費で購入。一部はフリマアプリ「メルカリ」で転売していた。また架空の伝票を作成し、現金数十万円を引き出していたという。

 兵庫維新が過去の帳簿を見返す過程で不可解な経理処理が見つかり、担当者だった田中氏に問い合わせたところ不正行為を認めたという。田中氏は「生活費などに使った。議員辞職を考えている。宝塚市民には申し訳ない」などと話したという。兵庫維新の横田英樹幹事長は刑事告訴について「田中氏の対応を見極めた上で検討する」と述べた。

 田中氏は昨年4月の宝塚市議選に維新公認で立候補し、初当選した。同市議選では定数26に対し、女性の当選者が過半数の14人に達していた。(金 旻革)

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