橋やトンネル計1200か所余り「緊急または早期に措置を講ずべき状態」

県内の橋やトンネルのうち合わせて1200か所余りが老朽化などで「緊急または早期に措置を講ずべき状態」と判断されたことが県のまとめでわかりました。

国や県、市町村などが管理する橋やトンネルは5年に1度の点検が義務付けられています。県内の橋は1万1901か所、トンネルは168か所に上り2019年度から今年度までの5年間の点検は昨年度までに8割余りを終えました。

その結果、老朽化で機能に支障が生じているなどとして「緊急または早期に措置を講ずべき状態」と診断された橋が1163か所と、全体の1割ほどあることがわかりました。

トンネルは全体のおよそ35パーセント、59か所です。橋やトンネルの多くが高度経済成長期に建設され50年以上が経過した橋が38パーセント、トンネルが18パーセントあります。

ただ2018年度までの点検で「緊急または早期に措置を講ずべき」と診断され、修繕などに着手できた橋は6割以下にとどまっています。トンネルはおよそ7割です。

県土が広く山林も多い中で社会生活の基盤となる橋やトンネルは不可欠ですが財政が厳しさを増していく中で将来にわたりどう維持・管理していくかが大きな課題となっています。

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