無資格で介護職に再就職!介護の仕事に就いて実感した「知っておいてよかった」と思ったこと

介護施設に勤務しながら整理収納アドバイザーとして活動している介護士おだけみよさんは、介護の経験ゼロの状態から介護の仕事に就きました。

資格の取得や業務を通して「これは知っておいてよかった」と思ったことが多くあったそうです。介護の当時者になっても慌てずに対処できるよう、知っておいてほしいことを教えてもらいました。

1.介護は一人で抱え込まないこと

無資格で再就職したので、まず「介護職員・初任者研修」も働きながら同時進行で学びました。

その時に「レスパイトケア」という考え方を知りました。
レスパイト(respite)は、英語で「休息」や「息抜き」という意味です。
介護では「在宅で介護をしている家族が休息を取れるようなサポートやサービス」を表します。
レスパイトケアを取り入れることで、一時的に家族が介護生活から離れる時間を作ることで、心身ともにリラックスすることができます。

レスパイトケアにつながる介護サービス

【訪問介護】
訪問介護とは、ホームヘルパーと言われる訪問介護員が自宅に訪問し、身体介護・生活援助などをサービスを提供することです。
入浴や排泄など、家族が日常の介護で大変だと感じている介護を中心にサポートを受けられます。
また、訪問を通して日常生活の困りごとの相談や介護技術のアドバイスなども受けられます。

【通所サービス】
日中に一定時間、介護施設に通うことで介護が受けられるサービスです。
介護施設までの送迎がサービスに含まれており、介護をしている家族が本人と離れる時間を持つことで、家族は自由に時間を使うことが出来ます。

【ショートステイ(短期入所生活介護)】
介護施設に短期間入所が可能なサービスです。
対象は要支援1以上で、1泊から利用が可能です。

また、医療ケアが必要な場合は、医療型ショートステイ(短期入所療養介護)の利用が可能です。

第三者に介護を頼むことは悪いことではない
介護は自宅で一人で抱え込みがちになりますが、介護をする人がそれによって体調不良などになってしまっては本末転倒です。
介護サービスを上手く取り入れることで、自分自身のリフレッシュを積極的にとることが、在宅介護を長く続けるためには大事です。

2.介護サービスを利用するには?

介護サービスを受ける際には行政での手続きが必要です。いきなり施設に問い合わせしても入所は出来ません。いざ介護が必要になった時にどういった手順でサービスを受けられるのかを知っておくことも大切です。

いざ介護が必要になった時はどうする?

介護サービスを受ける時には、要介護認定の申請が必要です。
まずは各市町村の窓口に問い合わせをしましょう。

覚えておきたい地域包括支援センター

介護が必要になった時に覚えておきたいのが「地域包括支援センター」です。
地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。

専門知識を持った職員が、介護者の日常生活支援などの相談に応じたり、介護保険の申請窓口にもなっています。

一般的に中学校区域に1つの地域包括支援センターが担当をしています。
令和3年4月末時点で、全国に5,351施設あるので、最寄りの地域包括支援センターがどこにあるのかを知っておくのがお勧めです。

厚生労働省:地域包括支援センターについて

いざという時は専門知識を持つ人を頼ろう

在宅での介護を安心して続けるには、専門知識を持った介護士に頼ることが大切です。
介護は当時者になってから慌てることが多いのですが、事前に介護に対する知識が少しでもあると安心です。

この記事を書いたのは…おだけみよ
未経験から介護職に就いて介護士になった、サンキュ!STYLEライター
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして3年間勤務。
サンキュ!STYLEでは介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。

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