これは私の友人であるN子から聞いた、モラハラ夫にまつわるエピソードです。妻の前でだけ本性を表すモラ夫から、妻を救った人物とは……!?
一緒に住み始めてから豹変した旦那
私は社会人3年目の時に、会社の先輩と社内恋愛をしていました。
彼は社内での人望が厚く、尊敬できる先輩だったので、プロポーズされた時は本当に嬉しかったです。
結婚を機に私は会社を辞め、旦那となった彼と一緒に住み始めました。
しかし、幸せを感じられたのはほんの一瞬でした。
結婚してから、旦那は別人のように変わってしまったのです。
まず、「お前みたいなクズと一緒に住めるのは俺だけ」「本当はお前より〇〇ちゃんと結婚したかった」といったモラハラ発言をするようになりました。
会社ではもちろん、付き合っている時も、彼は温厚な性格で暴言を吐くことなど全くなかったので、はじめは混乱しました。
しかし、これが旦那の本性だったのです。
最初の頃は暴言だけでしたが、旦那は次第に、物にあたるようになりました。
壁を殴ったり、食器や置物を投げてきたりするので、家の壁にはいくつもの穴が開いてしまいました。
二重人格かと思うくらい、普段の彼とはかけ離れすぎていたため、私は「誰かに助けを求めても、どうせ信じてもらえない」と思いこみ、誰にも相談できずにいたのです。
酔い潰れた旦那を連れて帰ってきた人は……
ある日の真夜中に、旦那の同僚Aさんが、飲み会で潰れた旦那を運んで帰ってきてくれました。
Aさんは私の元上司でもあり、退職して以来、久しぶりの再会でした。
寝室まで旦那を運び終えたあとに、おびただしい数の穴があいた壁に気がついたAさん。
最初は呆然と壁を見ていましたが、しばらくして私に「大丈夫なの?」と聞いてきました。
もう旦那に怯えて暮らすのも限界だった私は、初めて旦那のモラハラや暴力行為について打ち明けたのです。
Aさんは泣きながら話す私の話を真剣に聞いてくれて、まずは旦那の発言などを録音して、証拠を残すようアドバイスをくれました。
また、一刻も早く旦那から離れた方が良いと、Aさんは一緒に不動産屋に行って単身用の物件を探してくれました。
こうして、私は旦那から逃げ出すことに成功したのです。
離婚する際には少しもめましたが、モラハラ発言の録音と壁の穴などの写真があったおかげで、有利な条件で離婚することができました。
ちなみに、その時に手を差し伸べてくれたAさんが、今の私の旦那です。
最後に
一緒に住み始めてから、相手の本性がわかるケースはよく聞きますね。心配な人は、入籍する前に、先に同棲してみてから結婚を決めるのもアリかもしれませんね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N