兵庫県内は13日、高気圧に覆われ、観測地点20カ所のうち13カ所で今年の最高気温を記録、3月下旬から4月上旬並みの暖かさとなった。豊岡では平年より9.5度高い17.6度に達した。
神戸の市街地には雲一つない青空が広がり、春らしい陽気となった。灘区の西郷川河口公園では、鮮やかな黄色の花を咲かせたナノハナの周囲をミツバチが飛び回った。
同市中央区では気温が今年最高の15.6度まで上昇。大丸神戸店前では、上着を脱いで歩く人や、日傘を差す人の姿があった。街路樹のハクモクレンには柔らかな日差しが降り注ぎ、膨らみを帯びた花芽の毛を白く光らせていた。
神戸地方気象台によると、兵庫県は14日、南から暖かい空気が流れ込み、神戸の最高気温は16度、豊岡は19度が予想される。県内は20日ごろまで平年よりも暖かい日が続くという。(笠原次郎、門田晋一)