鹿児島県薩摩川内市は13日発表した2024年度一般会計当初予算案に、スクールバスが廃止となった県立川内高校生の通学支援策として129万円を計上した。同市の祁答院地域から通う在校生3人を対象に、タクシー利用料を一部補助する。
同校のスクールバスは昨年7月、バス会社の運転手不足などを理由に廃止された。高校はその後、独自にバスを借り上げて運行してきたが、大幅な赤字により3月末で終了する。
市や学校によると、祁答院地域の3人は来年度、登校は路線バスで可能だが、下校の時間帯は途中の入来鉄道記念館までしか便がない。このため記念館から先のタクシー利用料を支援する。1回につき1人300円の自己負担が生じるが、別の半額補助により実質150円になる。4月入学の生徒は対象外。
荒田修校長は「要望に応えてもらい感謝している。今後、新入生などにも対象が広がれば」と期待した。