河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、元広島市議の藤田博之元議長の控訴審初公判が13日、広島高裁で開かれました。
藤田被告は、4年前の参議院選挙で河井案里氏を当選させる目的と知りながら、夫の克行元法務大臣から2回にわたり現金合わせて70万円を受け取ったとして、1審の広島地裁で罰金40万円、追徴金70万円の判決を言い渡されていました。
藤田被告は判決を不服として控訴していました。
これまで藤田被告は「現金は選挙運動の報酬ではない」と主張。13日の控訴審初公判でも弁護側は、1審の判決を事実誤認だとしたほか、公訴権の濫用だとして、改めて無罪を主張しました。
検察側は控訴の棄却を求め、裁判は即日結審しました。
判決は、4月16日に言い渡されます。