開催地未定の北朝鮮とのパリ五輪予選へなでしこジャパンがキャンプスタート、池田太監督は「やれることにフォーカス」と準備に意気込み

なでしこジャパンを指揮する池田太監督[写真:©超ワールドサッカー]

パリ・オリンピック アジア最終予選の北朝鮮女子代表戦に臨むなでしこジャパン。13日から国内キャンプがスタートした。

2大会連続のオリンピック出場を目指す日本。2021年の東京オリンピックは開催国のため予選はなし。2016年のリオ・デ・ジャネイロ・オリンピックでは予選敗退となり、出場できず、2012年のロンドン・オリンピック以来の予選突破を目指すこととなる。

アジアは2枠しかない中で、北朝鮮との2試合で決まる五輪出場。国内組の11名が初日は集まり、汗を流した。

初日のトレーニング後、池田太監督はメディア取材に応じ「選手は全員揃ってはいないですが、WEリーグの国内組を中心に集まって、初戦に向けて上げていく、整えていくという作業になります。みんな良い表情で集っていました」とコメント。「ここから1つずつ今のコンディション、より良く体調を整えていく良い時間にしていこうという話をしました」と選手に声を掛けたという。

北朝鮮女子代表との2試合となるが、初戦はアウェイでの開催が予定されていたものの現在未定に。アジアサッカー連盟(AFC)から中立地開催が提案されているという状況だ。

池田監督は「開催地はもちろんまだ決まっていないということがありますが、相手は変わらないので、それよりも自分たちがやれることにフォーカスして集中しながら準備できればと思います」とコメント。北朝鮮との対戦に向けて準備を進めるだけだとした。

開催地によっては準備の仕方も変更しなければいけないことも出てくるが、「国によって気候などもあるので、決まったところで環境面を含めて、移動日など、いつ何をするかは組み直す必要が出てくるという準備ぐらいで、やっていることはスタッフ含めて今まで通りです」とコメント。正式に決定してから対応は考えたいとした。

最終予選は2試合で決着がつく展開に。なかなか多くない状況だが「去年ブラジル遠征したことで同じ相手に2戦連続でできましたし、初戦の戦い方、相手への対応ということが経験できたことは良かったです」と語り、「開催地と関係するかもしれないですが、1戦目どう戦おうかというマネジメントが出てきます。そういうところも考えなければいけないです」と、準備はしっかりしたいとした。

海外組が完全に合流するまでに日数があり、国内組がメインで活動を行う。池田監督は「1つは1人1人の技術を再確認することもそうですし、止める蹴るの技術のベースの見直しというのも、海外組が集まる集まらないは別として、最初でしっかりできるか、動けるかも確認したいです」と、まずは一度状態を確認するとのこと。北朝鮮に対しては「相手の強度が高くプレスにくることはある程度想定しているので、そこに対してしっかりボールを動かせるかどうかは、ポジションに関わらず、しっかり判断して相手のプレスを見てボールを動かせる、基本技術の中でトレーニングでもやっていけるかなと思います」と、しっかりと準備をしていきたいとした。

オリンピックという大会についても池田監督は言及。『オリンピックは国民の皆さんの熱量もありますし、関心の高い大会なので、我々がしっかり出場権をとって出場して、また選手たちが躍動する姿で応援してもらえるようなプレーができれば、女子サッカーの発展もそうですし、サッカーをやりたいという少女たちも増えると思う」とコメント。「そういう部分ではこの2試合ではしっかり勝って出場権を得て、パリに行きたいと思います」と、改めて出場へ意気込みを口にした。

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