24・25年の世界石油需要予想据え置き、経済成長は上方修正=OPEC

[ロンドン 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で、2024年の世界石油需要が前年比で日量225万バレル増、25年は日量185万バレル増になるとの従来見通しを据え置いた。一方、世界経済の成長率見通しは24年が2.7%、25年が2.9%とそれぞれ従来見通しから上方修正し、インフレの鈍化傾向が続いて経済を下支えすると見込んだ。

OPECは石油需要が上振れする可能性があると指摘した。OPECの世界石油需要見通しは国際エネルギー機関(IEA)などの予測に比べて既に高水準にある。

OPECは月報で「世界経済の成長ペースは引き続き良好だ。主要な経済協力開発機構(OECD)加盟国と非加盟国の全てでさらに上振れする可能性がある」との見方を示した。

OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は原油相場を下支えするために自主減産を実施しており、月報によるとOPECの今年1月の産油量は前月より35万バレル減の2634万バレルとなった。

OPECのガイス事務局長は13日にロイターに対し、45年まで旺盛な需要が続くと確信していると言及した。

IEAは15日に最新の世界石油需要予測を発表する。

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