篠原涼子×バカリズム、W主演で絶不調バディに 4月期フジ金9ドラマ『イップス』放送決定

篠原涼子とバカリズムがW主演を務める連続ドラマ『イップス』が、4月期のフジテレビ金9ドラマ枠で放送されることが決定した。

本作は、“書けなくなってしまった”ミステリー作家と、“解けなくなってしまった”エリート刑事の絶不調なイップスバディが、時には助け合い、もがきながらもリスタートを目指すミステリーコメディー。『古畑任三郎』(フジテレビ系)などを彷彿とさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人役には毎話ゲストが登場する完全オリジナルストーリーだ。

監督を務めるのは、バカリズムも脚本に関わっていた『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)や、『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ系)で監督を務めた筧昌也。脚本は、『となりのナースエイド』(日本テレビ系)、『ドラゴン桜』第2シリーズ(TBS系)などの脚本を手がけ、『素敵な選TAXI』や『黒い十人の女』(日本テレビ系)で、バカリズムへの脚本協力を経験するなど親交があるオークラが手がける。

篠原が演じるのは、ミステリー小説家の黒羽ミコ。デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、現在はネタが思いつかず5年間新作が書けていない。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器にネット番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなすも、そのせいで本業がさらに片手間になってしまっている。5年前に出した最新作の小説はSNS上で「トリックがダサい」と叩かれ、コメンテーター業でも「なんにでもクビつっこむんじゃねーよ」などと叩かれており、イライラが募る日々を送っている。新作の執筆に煮詰まり、執筆から逃げるために訪れたサウナで森野と出会う。篠原はバカリズムが脚本を担当した映画『ウェディング・ハイ』(2022年)では主演を務めたが、バカリズムとの共演は初となる。そして小説家という役どころも初となる。

バカリズムが演じるのは、イップスが原因で捜査ができなくなってしまった警視庁捜査一課刑事の森野徹。かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在だったが、とある出来事をきっかけに解けなくなってしまった。実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が悪く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコに苛立ちを募らせ「トリックがダサい」とSNSに書き込むなどアンチ化してしまった。刑事でありながら、ノモリというアカウントで日々ミコの小説についてアンチコメントをつぶやいている。バカリズムの演者としてのフジ連ドラ出演は、『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)以来約5年ぶりで、ゴールデン帯連ドラ主演は初となる。

■篠原涼子(黒羽ミコ役)コメント

・オファーを受けた感想

久しぶりのフジテレビドラマで緊張しているのですが、スタッフやキャストの皆さま、そしてバディとなるバカリズムさんの力をお借りしながら頑張りたいです。原作のないオリジナル作品で結末がまったくわからないので、私自身も物語を楽しみながら演じていきたいです。

・台本を読んだ感想

私が演じるミコは、すごく個性的で“書けなくなった”ミステリー小説家です。バカリズムさんとのリズム感ある会話の掛け合いが魅力的な脚本になっていて、撮影が楽しみ。今まで経験したことの無いような役柄でもあるので、貴重な体験になりそうでワクワクしています。タイトルにもなっているイップスという言葉の意味を初めて知りました。この作品を通してイップスに関してさまざまなことを考えていければと思っています。

・バカリズムの印象

脚本家としてのバカリズムさんとは映画『ウェディング・ハイ』でお世話になりました。その当時はお会いできなかったのですが、いろいろな人たちが主役になっている物語の展開がすごくおもしろくて、演じる側からしても楽しませていただきました。だから、バカリズムさんってどんな感性を持っているんだろうとずっと気になっていて。今回は役者さんとしてご一緒させていただけるのですごく楽しみです!

・視聴者へのメッセージ

このドラマを通して、イップスに関して考える時間を作るきっかけになればと思います。そしてバカリズムさんとのセッションが楽しみなので、早く皆様にもお届けできればと思っています。

■バカリズム(森野徹役)コメント

・オファーを受けた感想

筧監督も脚本のオークラさんも昔から知っている方々。信用できますし撮影が楽しくなりそうです。篠原さんともご一緒したことはあるのですが、お会いするのは初めてなので緊張しています……。僕の役柄はネタバレになるので多くは言えませんが……ちょっとクセのある警察官です。篠原さんも自分も2人ともややこしい性格の役柄です(笑)

・台本を読んだ感想

思った以上にせりふが多くて大変そうです……(笑)。初期段階の台本よりもかなり増えてしまって、何とか少なくならないかなって。言い回しなどいろいろ変化させながら演じられればと思っています。でもやっぱりせりふが長いので、2話以降はもう少し減らして下さい!(笑)

・篠原涼子の印象

自分が高校生の頃からずっと第一線で活躍されている方で、その頃からまったくイメージは変わりません。実際にお会いしてみて、久しぶりに“わ、芸能人だ……!”とすごく緊張してしまいました。実は、『ウェディング・ハイ』の脚本を書いた際、篠原さんの出演が決定してからは宛書きというか脳内で篠原さんの声が再生されながら書いていきました。そして書いたモノ以上にもっと面白く作ってくださり感動しました。

・視聴者へのメッセージ

撮影はこれからスタートしていきますが精一杯頑張りますので、まずはリアルタイムで視聴していただきたいです。そのあとは配信の方でもう一回見ていただいて、テレビと配信1回ずつ見ていただければより楽しめる作品になると思います!(笑)

■宮﨑暖(プロデュース)コメント

元々イップスとは、不安やプレッシャーからくる運動障害を意味するスポーツ用語でしたが、最近では“あいつ〇〇イップスじゃない?”なんて具合に、”今までできていたことが突然できなくなってしまうこと”という広い意味での使われ方を少しずつ耳にするようになってきました。このドラマの監修を受けていただいた日本イップス協会様を通じて、実際にイップスの方に取材をさせていただいたところ、世の中にはその広い意味での”イップス”を抱えている方が多くいることを知り、このドラマを企画しました。バディを演じていただくW主演に篠原涼子さん、バカリズムさんのお二人をお迎えできたこと、本当にうれしく、大興奮しております! 篠原さんが演じる書けない作家・黒羽ミコは、エネルギッシュで何にでも首を突っ込む空気の読めなさを持ちながら、人のささいな言動から隠された思いに気がつく繊細さを合わせ持つ人間くさいキャラクター。この役を演じられるのは、これまでさまざまな役を振れ幅大きく演じられてきた篠原涼子さんだけだと思いました。バカリズムさんが演じる解けない刑事・森野徹は、事件を解決したいという正義の心と、イップスで事件現場に行きたくないというサボり体質の間で悩むキャラクター。笑えて共感できるキャラクターにしたく、真っ先に思い浮かんだのがバカリズムさんでした! このお2人なら、見たことのない変なバディ像を産み出せると確信しております。チーフ脚本はオークラさん。“なんでそんな細かいことでモメてるんだろう”的な、どうでもよくて笑えるけど妙に刺さるせりふの数々にご期待ください。演出は筧昌也監督、不思議で今までに見たことがないミステリー”コメディー”に仕上がっていると思います! 金曜の夜に1週間の疲れが癒されるような楽しいドラマをお届けできたらと思っております! 毎話登場する個性的な犯人たちにもご注目ください!

(文=リアルサウンド編集部)

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