「すぐ人気者になるだろう」キャンプインのパドレス松井裕樹、英語と西語のあいさつに地元メディア感激「ファンはこういうことを忘れないものだ」

サンディエゴ・パドレスに新加入した松井裕樹が囲み取材で英語、スペイン語を駆使してコメントし、この対応に地元メディアが感激した。チーム専門メディア『Friars on Base』は2月12日、「マツイはパドレスのファンにすぐに愛されるだろう」と伝えた。

松井は米アリゾナ州ピオリアのキャンプ地で、メディアを前に自己紹介とあいさつを行なった。契約した球団やAJ・プレラーGM、エージェント、自身の家族、前所属の東北楽天ゴールデンイーグルスとそのファンに感謝を表明。またパドレスのファンにも勝利のためにベストを尽くすと誓った。これを流暢な英語と時折スペイン語を交えながら語り、報道陣から温かい拍手を受けた。
同メディアは、「通常、春季キャンプでの選手インタビューは、大きな収穫がないことがほとんどなのだが、マツイは嬉しいサプライズをもたらしてくれた。英語とスペイン語でコメントを残してくれたのだ。“何を大げさな”と思う人がいるかもしれないが、第一言語ではない英語とスペイン語でのスピーチを覚えるのは簡単ではなかっただろう。彼の努力は見逃せない」と、松井の対応を大きく評価した。

「こうしたちょっとした振る舞いは、パドレスのファンを魅了するはずだ。本来、このような面倒なことをする必要はなかったし、定型的なあいさつで終わらせることもできた。しかしマツイはメキシコに近い本拠地サンディエゴの多文化なファンベースに直接語りかけ、パドレスに加入した喜びと勝利を望んでいると語った。ファンはこういうことを忘れないものだ」

英語とスペイン語でのスピーチは、地元メディアやファンの心をつかんだようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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