音楽で被災地を笑顔に 中学生ミュージシャンの岡崎さん(富山)、射水で復興支援ライブ

作詞作曲した歌を披露する岡崎さん(右から2人目)=リレミトコール

 ドラマー、シンガー・ソングライターとして県内外で活動する富山市藤ノ木中学校2年の岡崎蓮次郎さん(14)は12日、射水市安吉(大門)の飲食店「リレミトコール」で、能登半島地震の復興支援ライブを開いた。全国から音楽仲間4組が駆けつけ、熱いステージを繰り広げた。

 岡崎さんは小学4年生からドラムを始め「音楽の力でいじめや誹謗(ひぼう)中傷のない、平和で優しい世界をつくること」を目標に活動している。能登半島地震を受け、1月下旬には石川県輪島市で炊き出しのボランティアや同市門前中学校でのミニコンサートを実施。音楽で被災地を笑顔にしたいとの思いから、今回の復興支援ライブを企画した。

 12日は県内外からファン約30人が集まり、岡崎さんは自身が作詞作曲した「いつもそのままで」など3曲を歌い上げた。ギタリストでシンガー・ソングライターのYOUさん(大阪)らも迫力のある演奏を披露し、会場を盛り上げた。

 門前中でのコンサートを依頼した輪島市の田中美奈子さん(44)も会場を訪れ「こんなに温かい場を用意してもらい、本当にありがたい。また明日から頑張ろうと思う」と笑顔を見せた。岡崎さんは「これからも音楽でみんなを笑顔にしていきたい」と話した。

 経費を差し引いた収益金は被災地に寄付する。

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