元トランプ氏補佐官、拠出未達NATO加盟国の防衛適用排除を支持

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ前政権下で国家安全保障会議(NSC)の主席補佐官を務めたキース・ケロッグ氏は、トランプ氏が11月の大統領選で当選すれば、北大西洋条約機構(NATO)への新システム導入を推進すると表明した。実現すれば、拠出金を払わない一部のNATO加盟国は外部からの攻撃に対する保護を失う可能性があるとした。

ケロッグ氏はロイターとのインタビューで、NATO加盟国が国内総生産(GDP)の少なくとも2%を防衛に充てなければ、集団安全保障を定めるNATO条約第5条を適用しない方針を支持すると言明。「同盟に参加するのであれば、同盟に貢献し、一員になる必要がある」と語った。

トランプ氏は10日に開いた選挙集会で、過去に会談したNATOの主要加盟国の首脳から、もし同国が拠出金を払わず、かつロシアから攻撃を受けた場合に、米国が防衛してくれるかとの質問をされたと言及。「私はあなた(の国)を防衛しない。逆に、彼らに好きなようにするよう伝えるだろう。拠出金は払わなければならない」と回答したとした。この発言を受け、国内外から批判の声が上がった。

ケロッグ氏は、トランプ氏と自身の提案を巡り話し合ったかどうかについては明確にしなかったものの、NATOの将来について頻繁に協議していると述べた。

さらに、トランプ氏が11月の大統領選で勝利すれば、2025年6月にNATOの将来を協議するNATO会議の開催を提案する公算が大きいと述べた。

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