2024年ル・マン24時間レースの自動招待チームがすべて決定。アブダビで最後の2枠が埋まる

 2月9~11日にアブダビで最終戦が行われた2023-2024年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのシーズン終了後、今季2024年のル・マン24時間レースの自動招待枠がふたつが決定し、すべての招待チームが確定した。

 ヤス・マリーナ・サーキットで開催されたAsLMS最終盤の2連戦で、逆転でのシリーズチャンピオンを獲得したクラウドストライク・レーシング・バイ・APRと、GTクラスでタイトル獲得を決めたピュア・レクシングは、それぞれ最後の招待状を受け取った。

 偶然にも、両チームは他の場所で達成された成功により、すでにル・マンのグリッドを確保している。

 日曜日のシーズンフィナーレをLMP2クラス5位でフィニッシュしてタイトルを確定させたアルガルベ・プロ・レーシングのチームは、すでにELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで2023年のタイトルを獲得し、自動招待の対象となっている。

 また、コリン・ブラウンとマルテ・ヤコブセンととも4号車オレカ07・ギブソンをドライブしたブロンズドライバーのジョージ・カーツは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスでもっとも優れたブロンズドライバーに贈られるジム・トゥルーマン賞を受賞し、同じくル・マンへの招待を受けている。

アジアン・ル・マン・シリーズのGTクラスチャンピオンに輝いたピュア・レクシングの91号車ポルシェ911 GT3 R

 一方、91号車ポルシェ911 GT3 Rでアジアン・シリーズを戦ったピュア・レクシングは、ル・マンで3台ものマシンをグリッドに並べる可能性がある。

 アブダビでのGTクラスタイトル獲得による報酬は、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのブロンズカップ総合優勝による招待と並ぶふたつめの招待状となっているほか、同チームはマンタイ・レーシングとのパートナーシップにより、ル・マン24時間をシーズンハイライトに据える2024年WEC世界耐久選手権のLMGT3グリッドにも名を連ねているためだ。

 日曜日に配られたふたつの招待状は、昨年末までに授与された9つの招待状に追加された。さらに3つの招待がELMSを通じて行われ、ユナイテッド・オートスポーツ(LMP2クラス2位)、AFコルセ(LMP2プロアマチャンピオン)、クール・レーシング(LMP3チャンピオン)がこれを受け取っている。

 なお、クール・レーシングはAsLMSでもLMP3タイトルも獲得しているが、アジアン・シリーズではル・マンの出場枠は与えられていない。その代わり、ル・マン24時間のサポートレースであるロード・トゥ・ル・マンの優先出場権を獲得した。

 プロトン・コンペティションは昨年のELMSでGTEタイトルを獲得したのち、WECのLMGT3クラスに2台体制で参戦するフォード・マスタングGT3とともに3台目のル・マン・エントリーを受ける予定だ。

 クラウドストライク社のCEO兼共同創業者であるカーツのジム・トゥルーマン賞ノミネートに加えて、ウェザーテック選手権にはさらに2台分の自動エントリー枠がある。ひとつはボブ・アキン賞受賞者のブレンダン・イリベに渡り、もうひとつはGTPチームチャンピオンを獲得しIMSAによる特別招待を受けとったアクション・エクスプレス・レーシングのもとに届いている。

 101周年となる2024年ル・マン24時間レースのフルエントリーリストは、今月末までに公開される予定だ。

AsLMSでLMP3クラスタイトルを獲得したクール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン

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