営業利益45%増330億円へ 名鉄、24年3月期予想

 名古屋鉄道は13日、2024年3月期の連結営業利益が前期比45.2%増の330億円になる見通しだと発表した。従来予想(32%増の300億円)から30億円上方修正した。レジャー・サービス事業や交通事業などの業績上振れや、不動産事業の賃貸事業の増益などを見込む。

 通期の売上高と経常利益、純利益予想も上方修正した。売上高に相当する営業収益は前期比8.1%増の5960億円(従来予想は7.7%増の5940億円)、経常利益は32.8%増の350億円(同21.4%増の320億円)、純利益は16.7%増の220億円(同11.4%増の210億円)に見直した。

 同日、発表した23年4~12月期連結決算は、営業収益が前年同期比9.1%増の4434億円、純利益が35.4%増の215億円と増収増益。鉄道の輸送人員がコロナ禍前の19年4~12月期と比べ約9割まで回復。不動産事業は高価格帯の分譲マンション販売が伸びた。

 名古屋証券取引所で決算発表した川津智典執行役員財務部長は「レジャーは団体需要が増え、ホテルは都市部の宿泊増加が寄与した。また、グループ全体の事業構造改革の効果が出てきている」と話した。

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