タタ、EV価格を1─8%引き下げ インドメーカーで初めて

Nandan Mandayam

[ベンガルール 13日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズの電気自動車(EV)部門は13日、車両価格を最大12万ルピー(1450ドル)引き下げたと発表した。同国のEVメーカーとしては初の値下げとなる。

インドでEVは販売台数全体の2%を占めるにとどまる。買い手は、維持費は下がるものの初期費用が高いことから購入に慎重になっており、航続距離への不安も根強いことが背景にある。

タタの電動乗用車部門の最高商務責任者は、昨今の電池セルの価格軟化と、近い将来価格が下がる可能性を考慮して、その結果生じる利益を積極的に顧客に直接還元する選択を行ったと説明した。

同社ウェブサイトによると、最も売れているSUV(スポーツタイプ多目的車)「ネクソン.ev」の価格は従来価格の147万ルピーから1.4%下がって145万ルピーから、小型EV「ティアゴ.ev」の価格は約8.1%下がって79万9000ルピーからとなっている。

2020年に投入されたネクソン.evは、タタが今年120万ルピーの電動SUV「パンチ.ev」を発売するまで国内で最安価の電動SUVだった。

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