防災計画にBSL4盛り込む 長崎市が素案を提示 13日に地域連絡協議会

長崎市地域防災計画に盛り込むBSL4に関する項目が素案として示された地域連絡協議会=長崎市坂本1丁目、長崎大高度感染症研究センター

 長崎大は13日、エボラウイルスなど危険な病原体を扱う感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」の運用について地域住民らと意見を交わす地域連絡協議会を長崎市内で開催。同市の担当者が市地域防災計画にBSL4に関する項目を盛り込んだ素案を示した。同協議会で同計画にBSL4に関する項目の設置を求める声が上がっていた。
 市防災危機管理室によると、第5章「大規模事故等対策計画」に第10節として追加。基本方針と予防対策、応急対策で構成。基本方針として、事故・災害時などには大学や市、県などの関係機関が連携し「市民の不安を減ずるとともに、安全・安心を確保する」としている。市は協議会で出た意見を踏まえて素案を修正。3月開催予定の市防災会議に示す方針。
 このほか、緊急時の住民への情報伝達手段として高度感染症研究センター(同市坂本1丁目)屋上に設置したスピーカーの試験放送結果を大学側が報告。約600メートルの範囲の26カ所で確認し、「全く聞こえなかった」が5カ所、「よく聞こえなかった」が4カ所あった。委員からは「内容が聞き取れない場合もあると思う。大学のホームページで確認できるようにしてほしい」などの意見が出た。

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