「春節」大型連休に入った中国、訪韓観光客は減少傾向=韓国ネット「自業自得」「永遠なものはない」

12日、韓国・イーデイリーは「韓国の海外旅行需要はコロナ禍前の水準に回復したが、韓国を訪れる外国人観光客の数は回復が遅れている」と伝えた。写真はソウル。

2024年2月12日、韓国・イーデイリーは「韓国の海外旅行需要はコロナ禍前の水準に回復したが、韓国を訪れる外国人観光客の数は回復が遅れている」とし、「特にかつて訪韓観光市場の太客だった中国人観光客の購買力の減少の勢いが目立っている状況だ」と伝えた。

記事によると、19年に1750万人に達していた訪韓外国人観光客の数は20年に252万人、21年には97万人にまで減少した後、22年には320万人に回復し、昨年は1103万人と1000万人を超えたが、19年と比べると63.0%の水準にとどまっている。

特に中国人観光客の不振が目立っている。昨年の訪韓中国人観光客の数は201万9000人で3年前の33.5%の水準だった。今年の春節(旧正月)の大型連休(2月10~17日)も約8万~8万5000人の中国人が訪韓するとみられているが、約10万8000人が訪れた19年(2月4~10日で1日短かった)と比べると減少傾向にあるという。

これは中国人観光客の傾向が「個人観光客中心のコスパ重視消費」に変化したためと分析されている。韓国の文化体育観光部と韓国文化観光研究院が昨年末に発表した「訪韓中国人観光トレンド変化分析」によると、訪韓観光の同伴人数は19年の平均5.1人から昨年は2.1人に減った。中国人観光客が韓国で主にした活動のうちショッピングの割合は95.1%から68.2%に減少した。中国人の韓国でのクレジットカード支出額(23年1~11月)は19年と比べて約75.7%水準の回復に過ぎず、このうち免税店業は44.9%にとどまったという。

韓国政府は外国人観光客を増やすため、昨年中国人観光客だけに一時適用した団体観光ビザの手数料免除をベトナムやフィリピン、インドネシア、インドなどに拡大し延長するなどさまざまな支援を行っているが、「韓国の消費市場の主要ターゲットだった中国人の観光パターン自体が変化した以上、過去の栄光を取り戻すのは難しい」と指摘する声が上がっている。現代経済研究院は「経済主体の体感景気の悪化により、コロナ防疫が緩和されたにもかかわらず中国人の旅行リバウンド需要が海外ではなく国内に集中した可能性が高い」「外国人に親切な観光インフラが不足している上、物価高騰により『コスパ旅行』のイメージが薄れ、中国における韓国観光人気が下がった」などと分析したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「大群で押しかけて関連産業を育てておいて、ぱたりと来なくなるなんて」「中国人観光客もばかじゃない。ぼったくりで不親切なつまらない国に何度も来るわけがない。自業自得だよ」「自国民だけでなく外国人相手にもぼったくり商売をしているのだから当然」「この世に永遠なものはない。過去は過去、今は今。中国人観光客にしがみついてはいけない」「観光地に行くと中国人観光客はいる。ただ以前のようにお金を使わなくなっただけ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)

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