「また来たくなる長崎」に 商議所青年部 夜の芸術祭など市へ政策提言

夜の芸術祭などを説明する長崎商議所青年部政策提言委メンバー=長崎市役所

 長崎商工会議所青年部(篠崎良介会長)は13日、長崎市に対し「また来たくなる長崎」をテーマに▽交通インフラ整備▽ナイトタイムエコノミー推進▽新規集客イベント誘致-の三つの政策を提言した。
 2012年度から毎年、テーマを変えて実施。今回は同部政策提言委員会メンバーが昨年4月から先行事例の調査や議論を重ねてまとめ、同日、市役所を訪れ鈴木史朗市長に伝えた。
 観光客のリピート率向上や新規獲得のため、交通渋滞緩和のほか、新たな視点での魅力創出が重要だと主張。具体策として、駐車場の混雑状況をリアルタイムで確認できるサービスや自走式ロープウエー「Zippar」の導入、光をテーマにした夜の芸術祭開催などを挙げた。このほか将棋の竜王戦誘致も提案。藤井聡太八冠がもたらす経済効果は約35億円、うち約7億3千万円が将棋ファンの消費額という関西大名誉教授の試算を紹介した。
 鈴木市長は「市の目指している方向も同じ。若い世代の熱意は大きな力になるので期待している」と述べた。

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