【真岡】日本サッカー協会は13日、真岡西中で救急救命講習会を開き、2年生約100人が、同協会帯同ドクターである芳賀赤十字病院循環器内科部長の河又典文(かわまたのりぶみ)さん(48)の指導を受けて心肺蘇生法を学んだ。
「PUSH」と呼ばれる、救急救命の講習の教材を使い、生徒たちは大声での協力要請から呼吸の確認、心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の簡易キットを用いた電気ショックのやり方を順番に習った。映像と連動させて確認しながら真剣な表情で一連の流れを実技で学んだ。
後半は熱中症や脳振とうなど部活動の現場で起こりうる傷病への対応を河又医師が講義した。心肺蘇生は対応が1分遅れると救命率が10%下がるとされ、河又医師は「その場で一歩踏み出して行動する勇気が重要。救命率を1%でも上げるのは皆さんの力にかかっている」と伝えた。
広瀬瑛太(ひろせえいた)さん(14)は「確認することが多くて大変な部分もあったが、何よりも『自分がやるんだ』という決意を持ちたい」と話した。同協会が、学校の授業で講習会を開くのは同校が初めて。