「笑って笑ってもうやめてくれと言いたくなるぐらい笑える映画を」92歳、山田洋次監督のさらなる夢『釣りバカ日誌』など多くのコメディー手がける

「男はつらいよ」シリーズで知られる日本映画の巨匠・山田洋次監督が、13日、福島県葛尾村で開かれたワークショップに参加しました。「笑える映画を作りたい」、70年歩んだ創作活動への向き合い方や、さらなる夢を語りました。

大きな拍手で迎えられた、映画「男はつらいよ」シリーズでおなじみの山田洋次監督。若手の映像作家や映画ファンおよそ50人を前に、自身の原点や作品への思いを語りました。

「男はつらいよ」の監督や「釣りバカ日誌」の脚本を担当するなど数多くのコメディー作品を手がけてきた山田監督。同席した犬童一心監督に「コメディになぜこれまでこだわってきたのか」と尋ねられると「笑い」の持つ重要性をこう語りました。

山田洋次監督「もし非常に的確な笑い話をして彼が思わず笑ってしまうと、その笑いが彼を元気づけると。思わず吹き出してしまう時にふと立ち直れる、客観的になれる、元気になれる。本当につらい時にはその人を笑わせるといい」

山田監督のさらなる夢

映画人生70年、92歳の山田監督には、さらなる夢があるといいます。

山田洋次監督「笑って笑ってもうやめてくれと言いたくなるぐらい笑える映画が作れればそれが夢」

参加者たちは熱心に耳を傾け、今後の創作活動の参考にしていました。

参加した映像作家・大浦美蘭さん「テーマに思いをはせながら具体的な自分はこのシーンが撮りたいというのを自分の中でも突き詰めていこうかなと思いました」

葛尾村では、このワークショップに参加したアーティストたちの作品上映会が、18日に開かれます。

© 株式会社テレビユー福島