Rov-Fun、水中ドローン「BlueROV2」の販売開始。マルチビームイメージングソナー「Sonoptix ECHO」搭載

Sonoptix ECHOは、デュアル周波数機能により、水中環境の高解像度イメージングを短距離から最大100メートルの長距離まで可能にし、未知の海底や水中構造物の探査を大きく変えるとしている。

直観的で使いやすいクロスプラットフォーム対応のユーザーインターフェースと、プリインストールされたペネトレータとコネクタにより、BlueROV2にセットアップが可能だ。

マルチビームイメージングソナーの概要

マルチビームイメージングソナーは、検査および物体検出に役立つ重要なツールだ。視界が不十分な環境下でも優れた状況認識を提供し、航行の容易化、紛失物の検出、水中インフラの検査を可能にする。Ping360スキャニングイメージングソナーと同じく、周囲の環境や海底の俯瞰画像を提供する。

マルチビーム対スキャニングソナー

Ping360スキャニングイメージングソナーとマルチビームイメージングソナーは根本的に異なる技術に基づいており、いくつかの顕著な違いがある。マルチビームソナーは一度に複数の角度を同時にスキャンでき、1秒間に複数回画像を更新することで、より反応性の高い使用体験を提供する。

一方、スキャニングソナーは360°全方位の画像化が可能だが、マルチビームイメージングソナーはより狭い範囲(例えばSonoptix ECHOの場合は120°)に限定される。

ECHOは、デュアル周波数設計が特長。長距離モードでは、400kHzで作動し、90°のセクター角度で最大100メートルの範囲をカバーする。一方、30メートル以下の短距離では700kHzで動作し、より広い120°のセクター角度を使用して、優れた解像度と細部の明瞭さを実現する。

トランスデューサには64個の受信素子が搭載されており、1.5°の角度分解能を持つ256個のビームによって、精密なイメージングが可能。また、ECHOは高フレームレートと低遅延のインターフェイスを備えているため、ROVの操作中も使いやすく、反応性に優れている。

販売とサポート

Rov-Funでは、「BlueROV2」の販売のみならず、専門的なサポートやアフターサービスも提供。購入前の相談から、導入後の技術サポートまで全面的にサポートするほか、各種機器の搭載などカスタマイズをした機体開発にも対応する。

▶︎チック

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