マリオット、24年利益見通しが予想下回る 米旅行需要減速で

Doyinsola Oladipo Aishwarya Jain

[13日 ロイター] - 米ホテル大手マリオット・インターナショナルが13日に示した2024年利益見通しは市場予想を下回った。米国の売上高が新型コロナウイルス禍後の高水準から減速していることが響いた。

米国の旅行需要はコロナ禍後の「リベンジ旅行」による急拡大が一巡し、正常化しつつある。一方、旅行会社などはコロナ禍からの回復が遅れる中国が今年のけん引役になるとみている。

マリオットのキャスリーン・オバーグ最高財務責任者(CFO)は、海外市場の成長が引き続き米・カナダを上回り、特にアジア太平洋が好調になるとの見方を示した。

同社は収益力を示すRevPAR(1室当たりの売上高)が24年通年で3─5%伸びると予想。23年の伸びは14.9%だった。

通期1株利益見通しは9.18─9.52ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想(9.69ドル)を下回った。

23年第4・四半期の調整後1株利益は3.57ドルで、市場予想(2.12ドル)を上回った。売上高は61億ドルと予想並みだった。

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