上信道の吾妻東バイパスの完成は29年度に 群馬県が延期を発表

 上信自動車道の整備について群馬県は、東吾妻町で工事を進めている吾妻東バイパス(BP)工区(約6キロ)の完成を3年延期、同2期工区(約7キロ)の完成を2年延期し、いずれも2029年度とする計画の見直しを発表した。用地交渉で、複数人が所有する土地の相続人が多いため所在の追跡が難しく、解決に時間を要する見込み。

 吾妻東BP工区は厚田インターチェンジ(IC)-植栗・中之条IC、同2期工区は同IC-箱島IC。13、14年度に事業化された。

 県道路整備課によると、両工区を合わせた事業費は20年度時に比べ248億7000万円増え、583億6000万円となった。建設資材や人件費の高騰、想定より軟弱だった地盤の対策工事、新たに見つかった埋蔵文化財の調査費などを上乗せしたという。

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