JR西日本は14日、神戸-大阪鉄道開業150周年のプロジェクトを4月から始めると発表した。開業の年に設置された6駅の記念入場券を発売するほか、主要8駅で鉄道やまちの歴史を伝えるパネル展を開くなど、半年にわたり多彩なイベントを開催する。開業日の5月11日に神戸、大阪両駅で記念式典がある。
両駅間は1874(明治7)年5月11日、日本で2番目の鉄道路線として開業。三ノ宮、住吉、西宮、尼崎(いずれも現駅名)の4駅も設けられた。89(同22)年に新橋-神戸間の東海道線が全線開通した。
神戸駅の式典では出発式を行うほか、夜には1934(昭和9)年に完成した現駅舎にプロジェクションマッピングを投影する。翌日は網干総合車両所(兵庫県太子町)で見学ツアーを開催。パネル展は当初開業の6駅に加え、元町、芦屋駅でも開く。
沿線地域でのデジタルスタンプラリーや京都鉄道博物館での企画展も予定。神戸や大阪にちなんだ食材で作る記念弁当や地元老舗企業と連携したオリジナル商品も発売する。JR西の長谷川一明社長は「明治から令和まで、地域の発展とともに歩んでこられたことに感謝したい」と述べた。(大島光貴)