クスっと笑える珍エピソードも…ハリバートンがこれまでに交換したジャージコレクションを公開

◆■ 絶対に欲しい!念願の1枚も額装

NBAでは時折、試合後に健闘を讃え合い、カメラの前で互いのジャージを交換する様子が捉えられる。しかし、誰と、どのような瞬間に交換するかは人それぞれであり、特定の個人が誰のジャージを所有しているかはあまり明かされることがない。

リーグの広報チームは、目前に迫るインディアナポリスでのオールスター直前企画として、キャリア初のスターターに抜擢されたタイリース・ハリバートンのプライベートスペースに赴き、同選手のジャージ・スワッピングの歴史を紐解いている。

ハリバートンが最初に紹介した一着は、ニューヨーク・ニックスに在籍していた際のオビ・トッピンのジャージだった。両者は現在、インディアナ・ペイサーズで共に戦うチームメイトであり、年齢こそ違うものの、同じ2020年のドラフト組でもある。2人はドラフトを通して知り合い、同僚としても友好な関係にあるという。

次にピックアップしたのは、デトロイト・ピストンズでタクトを振る若きPG、ケイド・カニングハムのもの。両者は金メダルを獲得した「FIBA U19ワールドカップ 2019」でのチームメイト。2人の司令塔はチームのアシストランキングで1位、2位と、この頃から類稀なパスセンスを誇っており、このときのチームにはジェイレン・グリーン、スコッティ・バーンズ、ザイア・ウィリアムズ、エバン・モブリーらも名を連ねていた。

ハリバートン曰く、NBAの歴史上、“タイリース”の名前を持つ選手は自身と、タイリース・マキシーしかいないという。両者は同じ2000年生まれ、2020年のドラフト組など共通点も多く、これらの理由から絶対にマキシーのジャージを欲しいと思っていたそう。フィラデルフィア・セブンティシクサーズで活躍する背番号0のジャージには「この調子でいこう!」とメッセージが添えられている。

◆■ ジャージに書かれた“文字”に困惑

キングス在籍時代からレイカーズのウェストブルックと対峙していたハリバートン[写真]=Getty Images

ラッセル・ウェストブルックのロサンゼルス・レイカーズ時代のジャージは、面白いエピソード付きだった。ミスター・トリプルダブルは、ジャージにまさかのシャープペンシルでサインを書いたそうで、“To Tyrese”の文字はブルーライトで照らさないと見えない模様。最初は困惑したが、そこにラスらしいユーモアを感じている様子だった。

カレッジ時代のチームメイトとの再会は、いつだって特別だ。ハリバートンにとってもそれは例外ではなく、アイオワ州立大学で共に戦ったジョージ・ニアンや、テイレン・ホートン・タッカーもコレクションに。また、現在は同じウィスコンシン州出身のプレーヤーのジャージを収集しているそうで、その中にはジョーダン・プールや、タイラー・ヒーローのものが額装されていた。

バスケットボール以外では、レアル・マドリードで才能を開花させたヴィニシウス・ジュニオールのジャージを所有しており、手元にある唯一のサッカージャージだという。

ハリバートンは「自分に部屋のデコレーションを任されたら、家中がジャージだらけになる」と言うほどのコレクター。そして「今後数年でもっと集めるつもりだよ」と、引き続きジャージ交換に意欲を示している。

試合終了のブザーが鳴り響いた後はプライベートな交流関係が垣間見えるだけに、選手たちのアフタートークにも注目してみてはいかがだろうか。

文=Meiji

【動画】ハリバートンが自慢のジャージコレクションを紹介

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