チャンピオンシップへ正念場 広島ドラゴンフライズ 岡崎修司GMに聞く

広島ドラゴンフライズです。中断期間に入ったBリーグは、再開する3月からの2か月間、21試合がチャンピオンシップ(CS)への正念場となります。岡崎修司 GMに今シーズンのここまでと今後の展望を聞きました。

2月11日、ドラゴンフライズは、信州に連勝し、成績を21勝18敗としました。しかし、早くも負け数は昨シーズンに並んでしまいました。

広島ドラゴンフライズ 岡崎修司 GM
「全く満足はできていないというのが正直なところだと思っています。今季はリーグとしても混戦になっているんですね。多くのチームが勝敗を分け合っているような形で本当に今、“お団子状態” のような形でCSを争っているチームが多くありますので。全体的なレベルが上がってきて、完全な力の差っていうのがなくなってきている。(バスケ界が)成熟期になっているのかなという印象ですね」

開幕戦(10月7日・8日)は、中地区に移ったファイティングイーグルス名古屋と対戦。日本代表に選ばれた 寺嶋良 が不在の中、まさかの連敗スタート。

岡崎修司 GM
「本当にひどいゲームだったなということと、開幕から頭を悩ませたというのが本音ではあります。なかなか、けが人が続出してシーズン前、コンディションがなかなか上げていけなかった」

アジア・帰化枠で期待したカイソットは、腰痛で欠場したまま、横浜へ移籍。

岡崎修司 GM
「アジア・帰化枠の選手がなかなかコートに立てないという状況がことしはありましたので、そういった変則的な中でやらなければいけないといったところで本当にこちら(編成側)の責任も、当然、現場もあると思いますけども、結果が出なかった」

今シーズン初勝利(10月14日)は、佐賀との対戦。3ポイントを新加入の 山崎稜 が5本決めるなど、チームで16本決め、初勝利を挙げます。

4400人超えの観客を集めた強豪・宇都宮を迎えた地元開幕戦(10月21日)。上澤俊喜 が3ポイント3本含む15得点の活躍で2点差で逃げ切り、地元で初勝利を挙げましたが、10月は3勝6敗と負け越します。

10月末、帰化選手として 河田チリジ が加入し、攻撃のバリエーションが増えたチームは、11月に5連勝と巻き返しに成功します。

岡崎修司 GM
「河田選手もこのシーズンを通じて成長していると思うんです。1年ぐらい、ゲームに出てない時期がありましたので、そのあたりも含めてコンディションがなかなか難しかったですし、ディフェンス面でもいろいろチャレンジ、外に出たりとか、走って戻ったりとかやろうとはしているので、そのあたりが少し今後、よくなってくればいいかなと思っていますね」

河田とセットで出ることが多いルーキーの 中村拓人 。

岡崎修司 GM
「中村自体は展開力があるんですね。ボールの配球だったり、角度を付けてボールの展開を作っていく。そういったことがあるので、特に高さのアドバンテージがあるときには彼が入ることによって、より攻撃が活性化される。本当に成長していると思います」

12月3日、現在、東地区首位を走る東京から1勝を奪います。

岡崎修司 GM
「そこに対して自分たちががっぷり四つに戦って上回ったのは、すごくこのチームにとって自信になった1勝だと思います」

中地区首位の三遠と西地区首位の琉球相手に4連敗したものの、年末(12月30日・31日)、長崎に連勝して、チャンピオンシップ争いに踏みとどまります。

1月以降は8勝5敗と勝ち越しますが、気になるのは同じ西地区上位の島根戦と名古屋戦での敗戦…

岡崎修司 GM
「逆にですけれども、今、CS争いで、いわゆる、本当に競っているチームですので、戦えるチャンスがあるってことはプラスにとらえていますね」

課題のリバウンドは、昨シーズンに比べ、オフェンスリバウンドが2.4増えました。

岡崎修司 GM
「戦術としてもリバウンドに入る形みたいなものをしっかりとオフシーズンにやってきましたので、それは数字としても表れていますね」

得点力は78.7点でリーグ12位と落ちていますが…

岡崎修司 GM
「攻撃のペースが少し去年より落ちたと思うので、より形を作るようなスタイルが今の(カイル)ヘッドコーチが好きなので。なかなかオフェンスの組み立てに戸惑っているので、そこで自分たちがアドバンテージを作り出せるような、ボールを止めずにしっかりと動かせて、全員が連動できるようなオフェンスを展開することができれば、よりいいシュートを打てると思いますので」

日本代表候補に選ばれた広島出身の 三谷桂司朗 については…

岡崎修司 GM
「まず、ディフェンスはすごくできて、チームの約束事というのを、入って1か月で体現できるっていうのはすごいことなんですね。そこからオフェンス面でまだ迷いがあると思うので、そういった面で自分のよさというのをコートでもっと出してほしいなと思っています」

「まずはCS進出というところを目指しながらも、そこには優勝できるだけの力を付けないと結局、CSには出られないと思うんですね。結果としてCSに出て、さらにはそこから優勝が見えてくるというようなシーズンに本当になんとかしていきたいなと思っています」

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