死亡した「ノスリ」からA型鳥インフルエンザウイルス 岩手・久慈市 県内で今季初の野鳥の高病原性疑い例 回収場所から10キロ圏内を監視重点区域に指定

岩手県久慈市で回収された野鳥のノスリからA型鳥インフルエンザウイルスが検出されました。今年度県内で野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる事例は初めてです。前年度は5件でした。

県の14日発表によりますと、A型鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、県が2月8日に久慈市長内町で回収したノスリ1羽です。ノスリはすでに死んでいたということです。
県が行った簡易検査では陰性でしたが、さらに詳しく調べるため国立環境研究所に検体を送ったところ、遺伝子検査で13日、A型鳥インフルエンザウイルスが検出されました。今後国の検査機関でさらに遺伝子検査が行われ、高病原性かどうかの確認が行われます。
今シーズン県内で野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルスの発生が疑われる事例は初めてです。
これを受け環境省は、ノスリを回収した地点の周辺10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定しました。
病原性が確定した場合、県は養鶏場などに対して情報提供を行い、衛生管理の徹底や異常が見つかった際は早期に通報するよう周知することにしています。

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