病の手の震え工夫、独自タッチに みやざき総合美展絵画特選・岡村恵子さん(都農)

真剣な表情で筆を走らせる岡村恵子さん。「希望を持ってこれからもいろいろやってみたい」と話す=都農町中町

 25日まで開催中の第4回みやざき総合美術展(宮崎日日新聞社など実行委主催、文化コーポレーション協賛)の絵画部門で特選を獲得した都農町中町の岡村恵子さん(70)。山の岩や枯れ木を描いた受賞作は、指定難病のパーキンソン病による手の震えを工夫で乗り越え、自身が思い描くタッチで表現した。「症状が進んでいつ寝たきりになるか分からない。それでも今、充実している。たとえ山に分け入ってでも描きたいものを描き続ける」と朗らかに話す。

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