ウクライナ「攻勢から防衛」に 反転失速、総司令官が表明

ウクライナ軍のシルスキー総司令官(ロイター=共同)

 【キーウ共同】今月就任したウクライナ軍のシルスキー総司令官は14日までに、ドイツ公共放送ZDFのインタビューに応じ、ロシア軍が「全ての前線で進軍しており、われわれは攻勢から防衛に転じた」と述べた。要塞の構築などによる防衛強化を重視する方針を明らかにした。

 昨年6月に始まったウクライナ軍の反転攻勢は失速した。ゼレンスキー大統領は今月8日、ザルジニー総司令官を解任してシルスキー氏を後任に任命し、軍の戦略を見直す考えを表明していた。

 シルスキー氏は「防衛戦の目的は、敵軍を消耗させて最大限の損害を与えることだ」と指摘した。

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