東日本大震災の被災地から、能登半島地震の犠牲者に鎮魂の思いを届けたい―。釜石市の3.11祈りと絆「白菊」実行委（山口未来代表）は、3月11日に予定する花火打ち上げに向け、運営費を募っている。「能登へ心を寄せ、大切な人を思う時間にしたい」と協力を呼びかける。
実行委は、白い明かりが夜空に浮かぶ鎮魂の花火「白菊」の打ち上げを2020年に始めた。協賛金の減少などを踏まえ昨年の十三回忌で終了することも検討したが、継続に向けてクラウドファンディング（CF）プロジェクトを立ち上げた。
CFの目標額は500万円に設定し花火の打ち上げ、広報費などに活用する。寄付は3千円からでき、返礼品には能登地方の特産品イカ魚將（ぎょしょう）「いしり」などを用意した。
3月11日に打ち上げられれば5回目となる。鵜住居町の宝来館で震災発生時刻の午後2時46分に合わせて追悼行事を行い、同7時から鎮魂と復興への願いを込めた白菊を打ち上げる。インターネットでライブ配信も予定する。
CFは来月5日まで。問い合わせはプロジェクト事務局（shiragiku@iwate-np.co.jp）へ。
